急な出費が発生したとき、できるだけ早くお金を借りたいですよね。大手消費者金融なら審査は最短20~30分程度、21時までに契約が完了すれば当日中の借り入れも可能です。ですが、審査が想定よりもずっと長引いてしまうケースがあるのをご存じでしょうか。

申し込み時の入力ミスや記載漏れ

審査が長引く原因として最も多いのが、申し込み情報の不備です。名前の漢字が違っていたり、生年月日を間違えたり、年収の桁を誤入力したりなど、些細なミスが大きな問題を引き起こします。

入力した情報と本人確認書類の内容が一致しないと、金融機関は「虚偽の申告かもしれない」と疑い、より慎重な確認を行うため、結果として審査時間が延びてしまいます。

よくある入力ミスの例をまとめました。

  • 名前の漢字を間違えて入力してしまう
  • 生年月日の年・月・日を取り違える
  • 年収の桁を間違える(300万円を30万円と入力など)
  • 勤務先の電話番号を誤って記載する
  • 現住所と本人確認書類の住所が異なる

また、勤務先の電話番号を間違えて記載すると、在籍確認ができません。在籍確認が取れないことで審査が止まってしまい、最悪の場合は審査に通らない可能性もあるでしょう。

申し込みボタンを押す前には必ず入力内容を見直し、ミスがないか確認することが重要です。

必要書類の準備不足

審査をスピーディーに進めるには、必要書類を事前に準備しておくことが大切です。本人確認書類として運転免許証やマイナンバーカードが必要になりますが、これらを手元に用意していないと手続きが止まります。

書類の種類 具体例 提出が必要なタイミング
本人確認書類 運転免許証、マイナンバーカード、パスポート すべての申し込みで必須
収入証明書 源泉徴収票、給与明細書、確定申告書 50万円超の借り入れ、または他社と合計100万円超の場合

さらに、一定額以上の借り入れを希望する場合は収入証明書の提出が求められるケースも。消費者金融では50万円を超える借り入れや、他社との合計が100万円を超える場合に収入証明書が必要です。

源泉徴収票や給与明細書などを事前に用意しておかないと、書類を探している間に審査が止まってしまうので注意してください。

融資可能かどうかのボーダーライン上にいる

審査項目の中でも年収、勤続年数、勤務形態、そして信用情報は特に念入りにチェックされます。

これらの内容が融資基準のボーダーライン上にある場合、金融機関はより慎重な判断を行うため、通常よりも審査に時間がかかる傾向にあります。

審査が慎重になりやすい条件は以下の通りです。

  • 勤続年数が3ヶ月未満など極端に短い
  • 年収が希望額に対して少し不足している
  • 他社借り入れが総量規制の上限ギリギリ
  • 過去に軽微な延滞履歴がある
  • アルバイトやパートなど非正規雇用

例えば、勤続年数が極端に短い、年収が希望額に対して少し不足している、他社借り入れが総量規制ギリギリといった状況では、追加の確認作業が発生します。金融機関としても「貸し倒れリスク」を避けたいため、慎重にならざるを得ないのです。

総量規制の上限に近い、または超えている

消費者金融などの貸金業者は、総量規制によって利用者の年収の3分の1を超える貸し付けが禁止されています。

既に他社から借り入れがある場合、今回の希望額と合計して年収の3分の1を超えてしまうと、審査に時間がかかるだけでなく、そもそも審査に通らない可能性が高いです。

年収 借り入れ可能な上限 既に他社から80万円借りている場合
300万円 100万円 新規で20万円まで
450万円 150万円 新規で70万円まで
600万円 200万円 新規で120万円まで

申し込み前に自分の年収と他社からの借り入れ総額を確認し、無理のない金額を希望することで、審査がスムーズに進みます。

信用情報に問題がある可能性

過去にクレジットカードやローンの支払いを延滞したことがある、債務整理を行った経験があるなど、信用情報に問題がある場合も審査が長引きます。

金融機関は信用情報機関に照会を行い、申込者の返済履歴を詳しく確認しますが、問題が見つかると追加の調査や判断に時間を要します。

特に現在進行形で延滞中の支払いがある場合や、短期間に複数の金融機関へ申し込んでいる場合は「申し込みブラック」として警戒され、審査が厳しくなりがちです。

信用情報は一度傷つくと回復に時間がかかるため、日頃からクレジットカードやローンの支払いを遅れずに行うことが大切といえます。