自己破産後に融資を受けることは難しいと言われていますが、実際のところどうなのでしょうか。結論から言えば、キャッシングアローは自己破産後でも借りられる可能性があります。
独自の審査基準を採用しており、過去に自己破産をした方でも審査の対象としています。
ただし、審査が通りやすいわけではなく、誰でも必ず借りられるというわけではありません。現在の状況や返済能力によって審査結果は異なります。
自己破産後でもキャッシングアローは審査対象としている
大手消費者金融の多くは自己破産の履歴がある場合、審査で自動的に落とされることがほとんどです。しかし、キャッシングアローは過去の債務状況よりも現在の返済能力を重視する独自審査を行っています。
この審査方針により、自己破産や個人再生、任意整理などの債務整理経験がある方でも、現在安定した収入があれば融資を検討してもらえます。
独自審査で現在の返済能力を重視
キャッシングアローの審査は、大手消費者金融のように機械的なスコアリングではなく、人の手によって一人ひとりの状況を確認します。過去に自己破産をしていても、現在の収入状況や家計状況、返済計画を丁寧にヒアリングした上で判断されます。
審査時には現在の家計状況について詳しく聞かれることもありますが、これは返済能力を適切に判断するためです。過去の失敗よりも「今、返済できるか」が最も重視されます。
実際に自己破産後に借りられた事例
口コミや利用者の体験談では、自己破産後にキャッシングアローで融資を受けられた事例が複数報告されています。
- 自己破産後に限度額10万円で契約できた
- 個人再生中で年収350万円、希望額20万円を融資された
- 任意整理中、勤続5年で年収300万円、15万円融資された
- 債務整理の経験を正直に伝えたら審査に通った
一方で、自己破産から2年程度しか経過していない方や、現在の収入が不安定な方は審査落ちしている事例もあります。あくまで現在の返済能力が重要な判断材料です。
自己破産後にキャッシングアローで借りられる条件
自己破産の履歴があっても、以下の条件を満たしていれば審査通過の可能性があります。過去の債務整理よりも、現在の状況が重視されます。
必須条件：現在延滞していないこと
最も重要な条件は、現在他社の返済を延滞していないことです。過去に自己破産をしていても審査対象となりますが、現在進行形で延滞中の場合は審査に通りません。
| 状況 | 審査の可否 |
|---|---|
| 過去に自己破産したが現在は延滞なし | 審査対象○ |
| 過去に自己破産し、現在も延滞中 | 審査対象外× |
| 過去に任意整理したが現在は延滞なし | 審査対象○ |
| 債務整理歴なし、現在延滞中 | 審査対象外× |
安定した収入と勤続年数
現在の返済能力を判断する上で、安定した収入があることが前提条件です。キャッシングアローの申込条件では、勤続年数6か月以上が必要とされています。
転職したばかりで勤続6か月未満の場合は申込条件を満たさないため、勤続6か月以上になってから申込を検討しましょう。
総量規制の範囲内であること
キャッシングアローは消費者金融であるため、貸金業法の総量規制が適用されます。年収の3分の1を超える借入はできません。
| 年収 | 他社借入 | 新規借入可能額 |
|---|---|---|
| 300万円 | 0円 | 最大100万円 |
| 300万円 | 50万円 | 最大50万円 |
| 300万円 | 100万円 | 0円（借入不可） |
| 450万円 | 80万円 | 最大70万円 |
他社で既に借入がある場合、その残高も含めて計算されます。また、他社借入件数は5～6件までが審査通過の目安とされています。
自己破産後にキャッシングアローで借りる際の注意点
自己破産後に借りられる可能性があるとはいえ、借入前に理解しておくべき注意点があります。無理のない返済計画を立てるために、これらの点を把握しておきましょう。
上限金利が適用される可能性が高い
キャッシングアローの金利は年15.0%～19.94%です。自己破産の履歴がある場合、審査リスクを考慮して上限金利に近い設定になる可能性が高いでしょう。
| 借入額 | 金利18.0%の年間利息 | 月々の利息目安 |
|---|---|---|
| 5万円 | 約9,000円 | 約750円 |
| 10万円 | 約18,000円 | 約1,500円 |
| 20万円 | 約36,000円 | 約3,000円 |
| 30万円 | 約54,000円 | 約4,500円 |
審査に時間がかかる
一次審査の結果連絡は翌営業日になることが多く、二次審査を含めると融資実行まで数日から1週間程度かかります。自己破産の履歴がある場合は、より慎重な審査が行われるため、即日融資は期待できません。
- 一次審査結果は翌営業日夜8時までに連絡
- 二次審査後、融資まで約1週間
- 自己破産歴がある場合は審査がより慎重に
- 急ぎの資金需要には対応できない可能性
借入も返済も銀行振込のみ
キャッシングアローの借入方法と返済方法は、基本的に銀行振込のみです。大手消費者金融のようにATMでの借入や返済には対応していません。
| 項目 | キャッシングアロー | 大手消費者金融 |
|---|---|---|
| 借入方法 | 銀行振込のみ | ATM・振込・アプリ |
| 返済方法 | 銀行振込のみ | ATM・振込・口座振替 |
| 振込手数料 | 利用者負担 | 多くは無料 |
| 返済日管理 | 自己管理必須 | 口座振替で自動化可 |
返済は自分で振込手続きが必要なため、返済日を忘れないよう管理を徹底することが重要です。
キャッシングアローで自己破産後に借りられない人の特徴
自己破産後でも審査対象となるキャッシングアローですが、以下のような状況では審査に通らない可能性が高くなります。
審査に通らない主なケース
- 現在他社の返済を延滞中
- 勤続年数が6か月未満
- 収入が極端に不安定
- 総量規制の上限に達している
- 他社借入件数が6件を超えている
- 申込内容に虚偽がある
勤続年数と収入の基準
キャッシングアローの審査で特に重視されるのが、勤続年数と収入の安定性です。自己破産の履歴がある場合は、これらの条件をクリアしていることが審査通過の前提となります。
| 条件 | 審査の可能性 |
|---|---|
| 勤続6か月以上、年収150万円以上 | 可能性あり |
| 勤続6か月未満 | 申込不可 |
| 勤続3年以上、年収300万円以上 | 可能性高い |
| 収入が月によって大きく変動 | 不利 |
自己破産後でも現在の返済能力があれば借りられる可能性
キャッシングアローは自己破産後でも借りられる可能性があります。独自の審査基準により、過去の債務整理よりも現在の返済能力を重視しているためです。
ただし、必ず借りられるわけではありません。現在延滞がないこと、勤続1年以上、安定した収入、総量規制の範囲内であることなどの条件を満たす必要があります。審査には時間がかかり、金利は上限に近い設定になる可能性が高い点も理解しておきましょう。
自己破産後の借入を検討する際は、本当に借入が必要かを慎重に判断し、無理のない返済計画を立てることが何より重要です。