キャッシングアローのような中小消費者金融の大きな特徴は、大手のような自動スコアリングシステムではなく、人の手による丁寧な審査を行う点です。
これにより、大手で機械的に否決されてしまった方でも、個別の事情を考慮した審査を受けられる可能性があります。
アローの審査基準を解説
アローに申し込むためには、まず基本的な申込条件を満たす必要があります。年齢は24歳以上66歳未満であること、安定した収入があることが求められます。
また、勤続年数は6ヶ月以上が目安とされており、これは返済能力を判断する重要な要素となっています。
審査において特に重視されるのが「現在の返済能力」です。アローは過去の債務状況よりも、申込時点での収入状況や返済能力を優先的に評価する傾向があります。このため、過去に債務整理や自己破産の経験がある方でも、現在安定した収入があれば審査対象となる可能性があります。
ただし、これは審査基準が緩いという意味ではありません。
現在進行形で返済に遅れがある方や、他社借入が年収の3分の1に近い方は審査通過が困難です。アローは独自の審査を行いますが、貸金業法に基づく総量規制は必ず遵守しています。総量規制について詳しくは日本貸金業協会のサイトをご確認ください。
審査で確認される主な項目
| 審査項目 | 基準の目安 | 重要度 |
|---|---|---|
| 年齢 | 24歳以上66歳未満 | 必須条件 |
| 勤続年数 | 6ヶ月以上 | 高 |
| 年収 | 100万円以上が望ましい | 高 |
| 他社借入件数 | 6件まで | 中 |
| 他社借入総額 | 年収の3分の1未満 | 最重要 |
| 現在の延滞状況 | 延滞なし | 最重要 |
審査に落ちやすいケースとは
審査に通過できない主なパターンとして、以下のようなケースが挙げられます。まず、申込内容に虚偽があった場合は即座に否決となります。年収や勤務先の情報を偽ることは、信頼を失う行為として厳しく判断されます。
次に、現在他社で返済遅延が発生している方は審査通過が困難です。アローは過去の債務整理歴には柔軟な姿勢を示しますが、現時点での返済トラブルには厳格な対応をとります。返済遅延を解消してから申し込むことが重要です。
また、必要書類を提出できない場合も審査は進みません。本人確認書類と収入証明書類の両方が必須となっており、これらを準備できない状況では申込自体が成立しません。
審査の流れと審査時間について知っておくべきこと
アローの審査時間は公式サイトで「最短45分」と案内されていますが、これは一次審査の時間です。実際の融資までには二次審査も含めて時間がかかることを理解しておく必要があります。
申込から融資までの流れは、まずインターネットの専用フォームから申し込みを行います。その後、提出書類に基づく一次審査が実施され、通過すると翌営業日の午後8時までに連絡が来る仕組みです。
注意点として、審査に通過できなかった場合は連絡が来ないため、翌営業日午後8時を過ぎても連絡がない場合は否決と判断できます。
一次審査通過後は二次審査に進み、在籍確認や詳細な書類確認が行われます。在籍確認は勤務先への電話で実施されますが、個人名での非通知設定など配慮がなされています。不安がある場合は担当者に相談することで、柔軟な対応を受けられる可能性があります。
審査結果が来ない場合の対処方法
- メールの受信設定を確認し、迷惑メールフォルダもチェックする
- 申込時に入力した電話番号やメールアドレスに誤りがないか再確認する
- 在籍確認が取れなかった可能性を考慮し、勤務先での対応状況を確認する
- 翌営業日午後8時を過ぎても連絡がない場合は審査不通過と判断する
必要書類と申込時の準備事項
アローへの申込には、本人確認書類と収入証明書類の両方が必須です。これは他の多くの消費者金融と異なる点で、少額の借入であっても収入証明書類が原則として必要となります。
本人確認書類としては、運転免許証、健康保険証、パスポート、マイナンバーカードなどが認められています。健康保険証を使用する場合は、保険者番号などの個人情報をマスキングして提出する必要があります。
また、書類に記載された住所が現住所と異なる場合は、公共料金の請求書など現住所を確認できる書類も追加で必要です。
収入証明書類については、源泉徴収票、給与明細書、確定申告書、所得証明書などが該当します。自営業の方は確定申告書が必須となるため、事前に準備しておくとスムーズです。書類に不備があると審査が遅れる原因となるため、申込前に確認することをおすすめします。
アローを利用する際の注意点とリスク
アローの利用を検討する際には、いくつかの重要な注意点があります。まず、金利は大手消費者金融と比較して高めに設定されています。
これは中小消費者金融の特性として理解しておく必要があり、借入金額が大きい場合や返済期間が長期になる場合は、利息負担が増大します。
返済方法についても制約があります。アローでは口座振替やATM返済に対応しておらず、指定口座への振込返済が基本となります。毎月の返済日を忘れずに振込手続きを行う必要があるため、計画的な管理が求められます。
また、審査が独自基準であることと、誰でも借りられることは別問題です。総量規制の範囲内であり、現在の返済能力が認められることが前提条件です。
「必ず借りられる」という保証はどこにもありません。返済の見通しが立たない状況での借入は避けるべきです。
利用前に確認すべきポイント
- 借入目的が明確で、返済計画を立てられること
- 現在の収入で毎月の返済額を無理なく支払えること
- 他社借入と合わせて年収の3分の1を超えないこと
- 金利や返済方法など契約条件を十分に理解すること
- 大手消費者金融での借入可能性も検討したか確認すること
キャッシングを利用する際は、金融庁の貸金業関連情報なども参考に、正しい知識を持って判断することが大切です。